医療業界の課題である2025年問題

医療業界において急いで対応しなければならない課題に、2025年問題があります。
2015年に団塊の世代が前期高齢者となり、日本は高齢化社会となりました。前期高齢者は65歳以上74歳以下です。
2025年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、日本は超高齢化社会に突入すると言われています。後期高齢者数は2179万人となり、全人口の18%となると予想されています。
4人に1人が後期高齢者となるスーパー高齢化社会において、医療・介護の需要に対応するサービスをどうやって確保していくかという問題が、2025年問題です。

日本の医療は、社会保障費で成り立っています。社会保障費は保険料と税金で成り立っているため、超高齢化社会では自己負担額が増えたり、受けられるサービスが減ったりすることが避けられないでしょう。

財源を確保することも容易ではありませんが、人材不足も大きな問題です。
病院や施設だけで、医療や介護サービスを行うことは難しくなってきています。そのため、在宅医療が大きな役割を担うと予想されています。
そして在宅医療において注目されているのが、訪問看護師です。

訪問看護師は、在宅で患者のケアを行い、患者や家族に保健指導を行う看護師で、訪問看護ステーションや保健所に所属しています。
訪問看護師は、ガンなどの重い病を抱えているが退院して自宅で暮らしたいという患者などを支えています。
訪問介護では、病院のような医療設備がありません。医師との連携も取りにくいため、訪問看護師には高度な知識や経験が求められます。